目的
今回からは当ブログが実際に作成されるまでの過程の備忘録です
サーバー構築に触れてみたいってことでレンタルサーバーを使用せず、RaspberryPi 3を用いて行います。
学生にサーバーようにPC購入はちょっと金銭的にきつい
そこで、RaspberrPiにWordPressを導入してブログを開設します。
今回は、ローカル環境でホームページを表示できるまで行います。
はじめ、データベースにMySQLを使用しようとしてつまずきましたが、最終的に以下のサイトと公式サイトを参考に無事行えました。
WordPressとは
webサイトを作るためのオープンソースソフトウェアです。
主にブログや企業のホームページを作成するのに使われています。
ブログを開設するうえでのメリット、デメリット
- はてなブログ、ライブドアブログに比べ自由にカスタマイズできる
- かっこいい、おしゃれなテンプレートが豊富
- 利用者がとても多いので情報が豊富
- WordPress自体は無料
- 無料ブログサービスと比べブログ開設まで少し時間がかかる
- サーバーとドメインの取得が必要
サーバー?ドメイン?何ぞや?って感じですが、家を建てることを考えるとわかりやすい。
家(webサイト)を建てるには、住所登録(ドメインの取得)と土地の購入(サーバーの取得)が必要ってわけです
今回は、RaspberrPiをwebサーバーにして、自宅のみで見れるwebサイトの作成を行います。
自分さえ、サイトの住所を知っていればいいのでドメイン登録は行いません。
WordPress導入前の準備
まず、webサーバーであるApacheをインストール
sudo apt install apache2
次に、WordPressはPHPで構成されているので、事前に環境を整えます。
sudo apt install php7.0 php7.0-gd php7.0-mysql libapache2-mod-php
今回はWordPressに最低限必要な物しか入れていません。
データベースの構築
今回は、MariaDBを導入します。最初はMySQLを導入しようとして失敗したのでその失敗談も!
MariaDBのインストール
sudo apt install mariadb-server
MariaDBの設定
まずは、ログイン
passwordを聞かれますがなにも打たずにEnterでOK
sudo mysql -u root -p
これの画面になれば成功です
以下のコードによってパスワードの設定も可能ですが、今回は省略しました。
sudo mysql_secure_installation
データベースの作成
適当に、「apple」というデータベースを作成しました。
「」内は、任意です。
CREATE DATABASE apple;
続いて作成したデータベース内使用するユーザ名とパスワードを設定
GRANT ALL PRIVILEGES ON apple.* TO 'orange'@'localhost' IDENTIFIED BY 'banana';
GRANT ALL PRIVILEGES ON データベース名.* TO 'ユーザー名'@'localhost' IDENTIFIED BY 'パスワード';
この行だけそのままコピーするとエラーを吐きます「シングルコーテーション( ’ )」のみ打ち直せば解決
データベース名:apple(ひとつ前で作成したデータベース名)
ユーザー名:orenge
パスワード:banana
と設定しました。これらは後で使用するので、控えておきます。
mariadbを終了
exit
余談:MySQLをインストールしたときのエラー
MySQLで失敗した原因です。
自分はここでつまずきました。心当たりがない人は、読み飛ばし
失敗その1 php5をインストールしようとしてしまった
php5.0は現在は使えないようです。最新は7.0なのでそちらをインストールして解決(上記)
sudo apt-get install php5 libapache2-mod-php5 -y
失敗その2 MySQLをインストールしてもパスワード画面に遷移しなかった
以下のコードでMySQLをインストールするとパスワード画面が出てくるはず、と思っていたら出て来ませんでした。
sudo apt-get install mysql-server php-mysql -y
公式によると上記のコード打っても結局、MariaDBがインストールされるっぽい。
logを確認すると確かにMariaDBがインストールされている。
なので、上記のMariaDBの設定から同じように進めることができました。
WordPressのダウンロード
WordPressをダウンロード
wget https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
取得したWordPressを展開
tar xvfz latest-ja.tar.gz
WordPressのディレクトリに移動する
cd wordpress/
wp-config-sample.phpをコピーしてwp-config.phpという名前に書き換える
cp wp-config-sample.php wp-config.php
作成したwp-config.phpのパーミッションを変更する
chmod 600 wp-config.php
wp-config.php内の以下の項目を編集
sudo nano wp-config.php
MariaDBで設定したデータベース名、ユーザー名、パスワードを入力
ホームディレクトリに戻る
cd ~
WordPressを公開用のディレクトリに移動する
sudo mv wordpress/ /var/www/html/
ファイルの所有者とグループをapacheユーザの「www-data」に
sudo chown -R www-data:www-data /var/www/html/wordpress
以上でダウンロードは終わりです
WordPressのインストール
ブラウザからhttp://RaspberryPiのIPアドレス/wordpress/wp-admin/install.phpにアクセスします。
以下の項目を入力
「サイトのタイトル」(自由)
「ユーザ名」(IDのようなもの控えておく)
「パスワード」(控えておく)
「メールアドレス」
wordpressをインストールボタンをクリック
するとログイン画面に遷移するので先ほどの「ユーザー名」、「パスワード」を入力してログイン
以下のような画面になったら成功です。
これで、同じローカルネットワークからであれば、作成したサイトにアクセスできるようになります。
ブラウザから http://RaspberryPiのIPアドレス/wordpress にアクセスして確認できます。
次回予告
次回は、作成したwebサイトを公開してどこからでも見れるように!
ドメイン取得とアドレスの公開です。